chiro432’s blog

いつか誰かを笑顔に💕

認知症小説「老乱」

以前から読みたかった「老乱」を読んだ。

在宅医療に従事する医師、久坂部羊氏の小説。

老い衰える不安を抱える親と介護の負担でつぶれそうな家族の心の動きを描く。

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私も認知症の症状があった母を介護した経験があるので家族の気持ちはすごく良く理解できた。

私も、必死で母の症状を良くしようと薬やリハビリなどに頼り、暴言などに振り回されてそのままの母を受け入れてあげることはできずに終わった。

ありきたりな感想だけど、早くにこの小説と出会えていれば、母との最期の貴重な時間をもう少し穏やかに過ごせたのではと思う。

この小説の中で、もう一つ私が気になったところがある。

それは、精神科病院の医師が話す内容です。

「強い鎮静剤は本来は統合失調症に使う薬ですから認知症の患者さんに使うのは筋違いです。そういう薬を使うと、心疾患、感染症、脳血管障害によって死亡率が2倍になるというデータがあります」

これを読んでやっぱりか、と思いました。

私は、精神科の薬を飲んでから明らかに息切れや胸の痛みなどの症状があるからです。

それに続いて医師は

「こういう実態はマスコミには出ません。不都合な真実だからです。だから医師自身も大っぴらには話しません」と言います。

私は、医院のあまりの対応の悪さにたった一度激怒しただけで統合失調症でもないのにオランザピンを出されてしまいました。

きちんとした検査もなくその場の見た様子だけで命に関わるような強い薬を処方するのです。

どこもそうだとは思いませんが、現実にそんな精神科病院精神科医はいます。

自分を守るためには、患者や家族が賢くなることです❗️❗️❗️